そっちはトイレじゃないよー！

……って、きゃあーっ！

村長さん、村長さんしっかりしてぇ……っ！

う、ううう…（お腹ゴロゴロ、げっそりしながら）さ、さて、天の声が聞こえないということが何より雄弁な事実…を、語っている…わけ(ゴロゴロ）ううっ、です、が…。

これだけは信じてください。
…僕は本当にステルスしてるつもりはありませんでした…orz
大丈夫ですよリーザ、僕は今日は一日中トイレにこもってます…から…おえっぷ！
（バタバタバタバタ）
…処刑されなくても死ぬかなー、これはー。

徹夜で走りこんでしまって私も死にそうです。ゼーハー。
アルビンさん、霊視結果をお願いします。あと、すいません、このマント返品します…ゼーハー。

＜議事録まとめ＞
2日目・14:04占い師CO/カタリナ-ディーターを黒宣告、17:19占い師CO/レジーナ-ディーターを白宣告

3日目朝・処刑/ディーター（グレー）、犠牲者/トーマス（即ち人）
13:06霊能者CO/ヨアヒム-故ディーターを白判定、15:39なまはげCO/アルビン-故ディーターを黒判定
4日目朝・突然死&処刑/モーリッツ（グレー）
10:10アルビン-故モーリッツを白判定、10:02ヨアヒム-故モーリッツを白判定
10:19カタリナ-ジムゾンを黒宣告、12:53レジーナ-ジムゾンを黒宣告

20:19霊能者CO/ジムゾン-故ディーターと故モーリッツについて未判定
5日目朝・処刑/ジムゾン（グレー）、犠牲者/レジーナ（即ち人）
13:16カタリナ-ヨアヒムを黒宣告
10:01アルビン-故ジムゾンを黒判定、17:38ヨアヒム-故ジムゾンを黒判定
6日目朝・処刑/カタリナ（グレー）、犠牲者/ペーター（即ち人）

11:46アルビン-故カタリナを白判定、17:16ヨアヒム-故カタリナを白判定
7日目朝・処刑/ヨアヒム（グレー）、犠牲者/ヴァルター（即ち人）

…以上です。村長の死因が私のなまはげ連打でないことを祈ります。
オ、オットーさん、今日のパンの出来栄えはいかがですか。（まだ目が合わせられない）ではまた夜に。

（今日終わらなかったということはカタリナさんは偽占い師だった。レジーナさんが真だったとしても現時点で誰を疑うかの材料はもうない。処刑で命を落としたカタリナさんとヨアヒムさんは人狼である確証が無いが、ジムゾンさんはほぼ人狼か。残りの人狼の数がわからない。アルビンさんを吊って間に合うのか？）

やっぱり今日も悪夢は続くのねー……

ヨアヒムパンとヴァルターパンが焼けたのー……

昨日のヴァルターさん午後8:22にまとめられているけどいちおうまとめてみるのー。

今日はパンの仕事が忙しくて頭がまわらないのー。間違ってたら訂正してほしいのー。

今日終わってないってことはカタリナさんは偽者さんなのー。何故ならディーターさん、ジムゾンさん、ヨアヒムさんに狼さん判定してるからー。村には３匹の狼さんしかいないはずなのねー。

そしてカタリナさんは昨日アルビンさんとヨアヒムさんが人判定してるから狂人さんなのー。狂人さんは村に１人しかいないから狂人さん側のアルビンさんは狼さんなのー。ジムゾンさんは２人の占い師さんが狼さんって言ってるから狼さんなのねー。だからあと灰色さんに狼さん１匹なのねー。これであってるのかなー。

まあ…吊られますのでマントはどうぞお持ち下さい。＞ニコラスさん
僕の荷物そのものには、怪しいものは入っていませんし。
…故郷の村はですねえ…ここと同じように、人狼に襲われたんですよ…。
僕は何とか生き延びたんですが、肩に噛み付かれて…。
もちろん、致命傷にはいたらなかったんですけどね。

その日以来、僕の記憶は時折途切れるようになったんです。…何日か、いくら水を飲んでも喉が渇いて喉が渇いて仕方がない日が続いて…。次の朝、寝床でふっと目覚めると、その渇きが綺麗に消えているんです。夜の記憶は残っていなくて、自分が何をやったのかも分からない。けど、体はどこも汚れていないのに、あの、故郷の村が襲われた日の血の匂いが、むっとまとわりついている気がして…。
…本当に自分が怖かった。

妹も数年前に人狼に食い殺されたんです。あの村はどうなったんでしょう…。もう、墓石を綺麗にしてくれる人も、花を供えてくれる人もいなくて、朽ちるばかりの寂しい廃墟になってしまっているでしょうね…。

ローザ…僕のたった一人の妹…。
ひょっとこ面をつけてざるを持ってどじょうすくいをするのが大好きだったローザ…。
将来はこの道を究めて「全国どじょうすくいコンテスト」で一位を取るのが夢だとキラキラした目で話していたローザ…。
僕は…いつの間にかお前を襲った連中と同じものに成り下がってしまっていたのかもしれない…。

（ゴロゴロゴロゴロ）うっ、腹が…また…。トイレ、トイレー！！きまらねええええ！！え、ニコラスさんもあの紫のごはんを食べた？腹が痛い？それは自業自得でしょう、人狼のせいじゃありません。それじゃ、僕は処刑時間までトイレで大人しくしてますので！(バタン！）
…あー、何か絶叫が聞こえる…？きつい？助けて？他のトイレはなぜか全部破壊されてる？
…知りませんよー。うううっ！？（ゴロゴロゴロゴロ）

（ドンドンとドアを叩く音をBGMに）
…ここ数日、僕の記憶は今までになく短い間隔で飛んでいました。空白の時間に自分が何をしゃべったのか…、あるいはそれだけでなく、取り返しのつかない何かをしてしまったのか…それは今の僕には分かりません。
三人吊っても終わらなかったということで僕に確実に分かること、それは多分、僕がどこか狂ってしまっているということです…。

狼の顔に見えたのは、あの傷口から僕に入り込んだ何かが見せた幻だったのかも。あの飢えがなくなった朝、僕は狼の咆哮を聞き、血の匂いを嗅いだだけで満足したのかも知れない。…それだけでは足りずに、最低の行為をしてしまったのかもしれない…。
…何も分からないんです。苦しい…。
…おえっぷ…。い、いやこれも苦しいんですが、もちろんそれとは別口で。おえっぷ。

…静かになった…？ニコラスさん、まさか野グ…いやいやいやいや。
（ドアをそっと開ける）
誰も…居ません、ね。避難したのかな。もうこの宿には僕だけで、窓にも扉にも杭が打ちつけられているのかな…。確かめる勇気は…ないです。
…おやすみなさい…。（キィ…パタン）

（トボトボと夜道を歩きながら）
…すっかり遅くなってしまいました。
しかし惨劇の渦中だというのに、私の足取りはまるで家路を急ぐ子供と変わりません。おかしな話です。どこからかが狂っているのなら、この村に来た時からおかしくなってしまっているのかもしれません。そう、リーザの言うとおり。少なくとも私は。

……ハァ、ハァ、
畑を全部見回ってみたが、ほぼ全滅だった。しかもそれだけでなく、ここに持ち込んだ野菜までもが汚染されていたとは。これはキノコの毒などでは無くて……もしかして噂に聞くバイオハザードというやつじゃあないのだろうか。トイレに落ち、落とされるという奇行も、ウイルスにやられたが故のものだと考えれば……。

混乱は昨日で終わり、村が平和になるのなら必要ないと思ったんだが、残念なことに今日になっても解決していなかった。そして明日もこの混乱が続く可能性が高いということで、急いで別に保管しておいた野菜を持ってきた。これは安全なはずだ。もう一踏ん張り、みんなで頑張ろう。

おかしいといえばモーリッツさんも相当アレだったんですよ…生きてた頃は全然気付かなかったけど。
いえね、私、今日お腹を壊してモーリッツさんのお屋敷まで借りに行ったんです。ええトイレを。何故かどこも閉まってて。
（以下回想シーン）
うぐぐ、腹痛が痛い絶頂に！これが…陣痛ッ？ニコラスわからないのー…オットーさんの真似を（可愛く）したところで治りませんよ…神よ…間違えた、紙よ！…無ーい！

これじゃトイレに入れません！紙、紙…おや、こんなところに本がある。爺様の蔵書かな？にしては手製本、というかこの本、手書きだ…あとで読も。使えるかこんな堅い紙。
（回想続く）

§WEREWOLFSBANE§　doktor Moritz　ドクトル…モーリッツ？
…何ですこれ？冒頭はラテン語じゃないですか。読めん、飛ばす。…あ、やっと読める箇所があった。
『この書が誰かの目に触れる頃、私は恐らくこの世に居ない。
研究の為とはいえ愛する家族には酷い仕打ちをしてしまった。私は毒に触れすぎた。
残り少ない余生を家内との旅に捧げることを最後に書き留め、私は研究を終え人に戻る。

『満月の夜に生える青い珍種のキノコが在る。形状は、丸く、手のひら大から大きくて幼児の背丈程である。
毒性が強く、東方の或る国では同種のキノコから抽出したエキスを畑の害虫退治に使う。摂取量如何では強靭な人狼をも死に至らしめる程と云う事でWEREWOLFSBANEの名で呼ばれている。

…へー。

『このキノコにまつわる、あまり知られていない伝説を書き留めておく。
魔狼の血を浴びることにより、WEREWOLFSBANEは太古の昔、世界樹（イグドラシル）の根元に生えていた記憶を取り戻すという。
触れた者、口にした者はあまねくその恩恵に与る。消え行く月と共に失われた命は、新月の翌日、月が再び生まれると共に人として地上に蘇る。

…ほー。
『しかし人狼は伝説上の魔物でしかなく、この伝承を確かめる術は無い。私の純粋な興味はその薬効と植物学上の云々…
だが、人は夢を見る。過ぎ去り失われた幾多の愛したものが永遠であることを願って。それは夢である。事象は常に一方向であり、我々が変えられるのは未来のみである。…過去を悔いる者は未来を変える力を持つ。私に残された未来はわずかだが、それを知り得たことに感謝して筆を置く。

ねえ、こんなこと、誰が信じると思うんです？少なくともそんな物が世界のどこかにあったって今は何の役にも立たないし。

おや！ヤコブさん、おかえりなさい。そうですよ！死んじゃった人の戯言は置いといて、今は前向きな話をですねー（生にんじんボリボリ）

色々と可能性を考えてみたんだけど、アルビンが偽霊能者でヨアヒムが本物だった場合は、すでにオットーが説明してくれてるような状況しか無さそうだね。明日は辛い一日になりそうだ……。

おっ、好き嫌い無くニンジンも食べてるね。えらいえらい。でもちゃんと調理して食べればいいのに。ものぐさな人だなぁ……いや、せっかちなのか。そりゃぼくの作った新鮮で健康で栄養たっぷりな野菜は生でもおいしいだろうけど。

うーん…その場合、ヤコブさんは次に誰を疑ったらいいと思いますか？

私から見ると、皆怪しくも見えますし皆怪しくなくも見えるんです。無理やりのこじつけにしかならないから、今はあまり口にしたくないけど…

アルビンが偽者だとすると残りは4人で、その中から共有者であるニコラスを除くと3人がグレー。
ニコラスは残りの全員を、ぼくは自分以外の2人を疑うことになる。リーザとオットーも、ぼくと同じ立場だね。
誰が怪しいかとなると……。

もう一度、ざっとだけど議事録を見返してみた。リーザは一貫して、殆ど議論には参加していないね。お墓を作ってあげたりと、優しい子なんだと思うけど、もしかしたらそれも偽りの姿なのかもしれない……

（頷く）

みなさん、帰ってきたのねー。

小麦粉は明日のぶんで最後なのー……
明日生き残っていたら最後に死んでいったみんなのパンをもう一度焼こうと思うのー……

次はオットーか……彼女（当時は"彼"）は、ぼくのことを訝しむ発言をしたことがあったよね。あのときはその根拠があまりにも些細で、納得できなかったんだけど、こんな状況で議論をしようと思えば、それも仕方なかったような気がするので、それだけでは疑えない。

積極的に解決を目指した村人か、はたまた疑いの対象を他に向けようとした人狼か……。

気になったのは、二人の発言の傾向なんだ。リーザは、とにかく一貫している。ここ数日はあまり議論することが無かったけど、それを踏まえても、蚊帳の外に居た印象が強い。
逆にオットーは前半こそ、ぼくへ向けた発言なんかでもわかるように積極的に意見を言っていた。それがここ数日はおとなしいというか、客観的なまとめに徹しているように思う。

リーザについて感情的な話をすれば、彼女が見た目どおりの子供でないとすれば、その隠れ方は人狼のものとも狩人のそれとも見えるんです。でも、明日人狼が生き残ってる確率と狩人が生き残ってる確率なんて計算できないし、してもあまり意味がない。本当にかわいそうで…最後の死闘に参加させるにしのびなくて、朝型だし、もういっそ楽にしてあげたいと思いあまって口に出そうか3往復してしまった位で。とほほ。

二人の違いという点だと、これが一番顕著かなと思ったんだけど、じゃあどちらが怪しいのかと問われると、これが難しいんだよね……。
一貫していて、信じるにも疑うにも根拠が乏しいリーザ。
柔軟な姿勢が村の一員としての人間らしく、発言の内容から信じられる要素もあるが、それゆえに怪しくもあるオットー。

なるほど……狩人とも考えられるのか。その可能性を失念していた。
ぼくはどちらかというと、村人なら状況次第で自分の考えを曲げなくてはいけないこともあると思うので、オットーのほうが人間らしいと感じていたんだ。僕自身、最初は客観的に振舞おうと思っていたものの、今ではこうやって主観で誰かを疑うということを求められている。変化が無い方が、不自然かなと思ったんだ。
しかし、また、よくわからなくなってきた……。

オ、オットーさんこんばんわ。遅ればせながら。
…そうですね、わかりません。ペーターの霊がこの辺↑で何か言ってるかもしれませんが、私にはリーザを除いては皆さんが等しく熱意ある人間に見えるんです。吊らねばならない【投票】アルビンさんですら。人間と狼の違いなんて、もともと無かったものなんですよね。7日間生き残って、初めて判った気がします。

感情的には、リーザを吊りたくは無い。あんな小さな子がみんなのお墓の手入れをしている姿を見て、何も思わない人間は居ないだろう。今朝だって、ぼくたちのためにご飯を作ってくれたんだ……自分だけニンジンを食べないあたりはしたたかだなあと思うけど。

だが人狼は、そんな少女に成り済まし、村を滅ぼそうとしているのかもしれない。または、そういう疑心暗鬼から少女が吊られてゆく様をを内心でほくそ笑みながら見ているのかもしれない。
人間と人狼か……他者を、そして時には自分を死なせてでも仲間の繁栄を願うという意味では生き物としてはそう遠い存在でもないのかもしれない。しかし、共存が出来ない以上、人狼はぼくら人間の敵なんだ。

私の発言傾向について気になったみたいだからいちおう説明するのー。

疲れていて読みづらい文かもーなのは許してほしいのー。

狼さん騒動が起きたとき、この村では基本的にパン屋さんになる前に街で勉強したことのある心の学問をベースに考えることにしていたのねー。嘘吐きさんは自分が嘘を言っていることを知っているぶん疑われても冷静だ、本物さんは本当のことを言っているのに信じてもらえないから感情的になる、過去の狼文献を調べたところそんな傾向があるようだったのー。

狼さんは群れているぶん仲間の目を気にして基本的にはあまりに奇抜な行動はしにくいとか、他にもいろいろあるけどー。それで３日目までの直観ではレジーナさん、ヨアヒムさんはどうやら本物さんらしいと考えたのー。非占い師宣言をした以上ベルトコンベアーのように粛々と処刑が行われるだろうけど、いちおう自分の直観を信じて積極策を言うのならあのタイミングしかなかったのー。ヤコブさんへの疑惑も含めてねー。

ここ数日発言が少なかったりまとめ的なのはパンを焼くのに忙しいのもあるけど、自分から話すことが見つからなかったのねー。村の方針として積極策は取らないことが決まっていたのだし、自分の直観を無視すればセオリーとしてまったく正しいのだから特に問題はなかったのー。

わかってますよ！むきー！（逆ギレ）>ヤコブさんの03:06

…冗談はそこそこにしてお先に失礼しよう。おやすみなさい。
（振り返ってビシッ）最後に言わせて下さい、アルビン。私は旅人ですが人里でNGSなんかしません！断じて！ええ！めったに！んじゃ！

ヤコブさんへの疑惑については、あの時点ではほとんど言いがかり的なのねー。ただ、はじめの頃はRPステルスっぽく見えたのと非占い師宣言について気になっただけだからー。

私も、そろそろ寝るのねー。おやすみなのー。

……今日もまた、こんな時間に目が覚めちゃったんだ……。
そしてまた、今日も曇ってて月や星が見えない……。

考えてみたら……、数日前の村長さんに呼ばれたときからお空が晴れたのを見たことが無いなあ……。
こういうの、神父さまがいたら、「空がずっと曇っているのは、この村の不安を表しているのです」って言ってるのかもしれないな……。

みんなの眠ってるお墓……。
今日もまた、2つ増えちゃった……。

もう、10人以上も亡くなっちゃったんだね……。

……村のために、朝早くから打ち合わせだ会議だなんだ、って言っていろんなところを飛び回ってた村長さん……。
村のみんなにも、積極的に話しかけてくれてたし、自家製のおいしいお茶でもてなしてくれたり。

そういえば、アルビンさんのお面も一緒にお墓に入れられてたよね……。
じゃあ、使い道の無くなったこのリモコン、ここに置いておくね……。

それと……ヨアヒムさん……。ヨアヒムさんが本当のことを言ってたなんて、わたし、ずっと信じてなかった……。
カタリナお姉ちゃんが言ってることの方が正しいんだ、ってずっと思ってた。

でも、本当は違ってた。ヨアヒムさんがいなくなっても、まだ、狼さんたちは残ってるみたい……。
ごめんね……信じてあげられなくて……本当に……ごめんね…………

みんな、今頃はお空の上で楽しくお話してるのかなあ…。
もう、辛いよ……自分が助かるために、別の誰かを殺すなんて……。

それじゃあ、今日もそろそろわたしは行くね……。
今日もまた、誰かがそっちに行くと思うから……わたしが行くかも知れないけど……

……なんか、人気のなくて静か過ぎる……。
村の人たちは、この数日の騒ぎでかなりいなくなっちゃった。
残ってるのはもう、かなり少なくなってる……。

狼さんがみんないなくなったとしても、本当に、これで村って言えるんだろうか……。

お宿で朝御飯作っておきたいけど、ヤコブさんのお野菜はもう使えないからなあ……。
非常食を探さないと。

えーと、確かこの棚に……あった。けれど少ないなあ……。
倉庫にも探しに行こうっと。

倉庫の非常食も確保できたし、しばらくは食べ物には困らなくなったかな。
まだしばらくかかりそうだから、後でもう少し多めに倉庫から持ってこないと。

あれ、なんかメモが落ちてる。誰の字だろう……。
「……この悪夢の最後は…ある者にとってはそこで終わり、また別のある者にとってはそこでもまだ続き、そしてそのまたある者にとってはそこからが始まりなのである……」……って、よくわからないなあ……。

非常食をお料理しながら考える……。

今日、処刑されるのはアルビンさんになるんだろうと思う。
問題はその後、誰が殺されて、誰が生き残るか、っていうところよね……。

ぐつぐつことこと……。

私の考えでは、狼さんに襲われる可能性が一番高いのはニコラスさんだと思う。
ニコラスさんが共有者だっていうのは確実だし、わたしとヤコブさんとオットーさんの3人は、誰が狼さんだっていうのは全くわからないし。
そうなると、ニコラスさんを殺して残った2人の人間に疑い合わせる、っていうのが基本だと思う。

ぐっつぐっつこっとこっと……。

それじゃあ、もしもニコラスさん以外、例えばわたしが殺されたとしたら……。
こっちでもやっぱり、ニコラスさんは共有者だっていうのはほぼ確実だから、ニコラスさん以外の残った2人はお互いに投票しあうと思うの。
そうすると、ニコラスさんの持つ残りの1票を、どちらに投票するかがすべての鍵を握ることになる。

ぐらぐらぶっくぶっく……って、お鍋がふきこぼれてるー！早く弱火にしなきゃ！

そう考えると……、もし、明日生き残っていたのなら、辛い一日になるかもしれない……。
私からすると、ヤコブさんとオットーさんのどっちかが狼さんだ、って事になるから……。
……私、本当に、そんなの考えたくない…………。

天にまします我らが父よ、わたしは、明日にはその元へ行くかも知れません。
それを思うと、胸がいっぱいで締め付けられそうな気持ちになります。
ですが、邪なる者を倒すためならば、この身、惜しくはありません。

どうか、残りし者達に神のご加護があらんことを……。

イヤでも、今は考えて下さい、リーザ。これが私からのメッセージです。君みたいな子が一人でも居る村は本当に幸せだと思う。でも、もし村に君みたいな子しか居なかったら？…君の言うとおり、本当にそれは村って言えるのかな…

あ……、ニコラスさん、おはようございます……。

あの……、おとといの事はごめんなさい……。
わたしあの時、もう、なにもわかんなくなっちゃってて……誰も……信じられなくて……。
それで……なんか、やつあたりみたいになっちゃって……本当にごめんなさい……。

今日の議事録、読んでみました。
なんか……いろいろと信じられないことばっかりで……。

わたし、普段からじっくりと考えてからちゃんと発言したいな、って思ってるから、いつもお話に乗り遅れるんですよね……。
だから、話そうと思ったときにはもうお話はまとまってて、何も言えずじまい、っていうのは何回もありましたし。

でも、今はもうそんな場合じゃない。
言いたいことは言える時にしっかりと言っておかないと、って思いました。

この騒ぎが終わって、もし生き残ることができたのならば、わたし……神父さまみたいに、神に仕えるような人になりたいなあ、って思うんです。
この村の神父さまは……狼さんだったみたいですけど……。

その……、わたしには、難しいことはうまく言えないんですが、困っている人を一人でも多く救ってあげたいなあ、って思って。

もっとも、今はこの騒ぎを解決しないといけないんですけどね。
でも、その為だったら、わたしは何でもやりたいと思ってます。
たとえ……、たとえ、わたしが殺されようとも……

それじゃあ、わたしはそろそろ、おうちに戻りますね。

また、お互いに……生きていたら、また会えるといいね…………

リーザ、返事ありがとう。私に謝る必要はありませんよ。…あなたもペーター君と同じで、子供扱いしてはいけない中身ある人間だと確信できました。それだけでも大きな収穫ですから悔いはありません。
さて、これが最後の発言です。今日で悪夢が終わらなかったとして、あとの判断は…生き残った人間の仕事ですね。

…さて。日が昇りました、ね。
多分もう、僕の意識は途切れないと思いますので…。（トイレから出てくる）
リュックの中の商品は、一緒に埋めていただかなくて構いません。役に立ちそうなものがあれば使ってください。

朝ごはん…僕の分も用意してもらってる…。…ありがとう。
見苦しくなるといけないし、人数が少ないと始末も大変だろうから、お気持ちだけ、いただいておきますね。

…それでは、よろしくお願いします。